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『自分の生き方をさがしている人のために』

自分の生き方をさがしている人のために
『自分の生き方をさがしている人のために』
著:ジェリー・ガルシア、チャールズ・ライク 訳:片岡義男

 

自分の生き方をさがしている人のために

近、夜更かししながらぼーっとテレビを見ていたらアメリカのトランプ政権に対する討論番組がやっていて、有識者たちが今後の日本における経済への影響を真剣に討論していた。

そこにホリエモンが出演していて、彼が興味深いことを言っていた。今、米国のアマゾンでは遠くない未来に自社の仕事はもちろん、世の中のあらゆる仕事はロボットが担当するようになるので、従業員達にそれでも食べていける職業のための勉強をさせているという。だからトランプがアメリカ国内の雇用を促すと言っても、結局は時代の変化にはついていけないということだ。

そこで、ふと思い出したのが今回ご紹介するグレイトフルデッドのジェリー・ガルシアの本、『自分の生き方をさがしている人のために』だ。

この本はガルシアの今まで辿ってきた生き方とか考え方がインタビュー形式で述べられているのだけど、この中で特に印象的なフレーズがある。インタビュアーがガルシアに「一体どのように生きてきたのか」と質問すると、彼が「何もしないで生きてきたよ」と答える部分だ。

まあ正確に彼の意図を考えるならば、ここでいう「何もしない」とは世の中の常識と呼ばれる競争からドロップアウトして自分のやりたいことをしてきたという意味である。

上記したように今後、もしロボットが、人間社会の経済における生産活動の代わりになるとしたら、我々はこの先どんなことをして生きていくべきだろうか?忙しく働くことを美徳として生きてきた人が急にやるべき仕事を失ったら?こういう事態が起こりうる時代が実際に来ようとしているのである。

そういう面でガルシアのような人は時代をかなり先取りした先駆者だ。この本は今現在、自分が仕事以外にやるべきことが見つからないという人にはなかなか刺激的な本でこれからの新しい時代への価値観といったものに触れられることだろう。

日本語版の初版は1976年だからもうかれこれ40年以上が過ぎたのだけど、ここで述べられている好きなことをして自分のスペースを作っていくというガルシアの姿勢がここにきて社会的に逆転して現象化しつつあるということが実に興味深いと感じる。

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